義足持久力ーどれだけ履いていられるか、どれだけ歩いていられるか。


義足をどれぐらいの時間履いていますか?
義足でどれぐらいの距離(or時間)歩けますか?

という質問をよく受けます。
義足で日常生活を送るのに気になることですよね。

自分の場合、でお答えすると。。。

■履いている時間
基本的に「家では脱いでいて、外ではずっと履いている」です。
家を出る直前、着替える時に履いて、帰ってきたら脱ぎます。
普段では、大体16時間ぐらいでしょうか。

履いていると身体が締め付けられていて多少窮屈なのは事実で、家に帰って歩く必要がない時には外した方が楽なので脱ぎますが、履いていられないというわけではないです。

日常生活で使っていくためには長時間履き続けることが欠かせないと思っていたので、入院リハビリ中から義足を脱がずに履き続ける訓練をしていました。

悟空と悟飯が精神と時の部屋で、普段から超サイヤ人でいたように。

最初は痛かったり辛かったりしたのですが、徐々に履く時間は延びていって、今ではほぼ履いている時間に制限はなく、その気になればどれだけでも履き続けられるようになりました。

義足履いたまま昼寝できるぐらいです。

20130616_01

ちなみに、脱いだ時は松葉杖を使っています。

健足の負担を考えて、ケンケンはできるだけやらないようにしています。
また、車椅子は持ってないので全く使っていないです。


■歩ける距離(or時間)
気にしたことがないのでわからない、というのが正直なところですが、限界でもう歩けない、と感じたことはありません。
まあ、それなりに長い距離や時間歩いてれば疲れて休んだりはしますが、それは健常者でも同じだと思うので…それぐらいの話です。


自分はまだ体力があるのでこんな感じですが、個人の年齢や体力によるところが大きいので、これを言ってしまっては身もフタもありませんが…一概には言えないものですね。

無理せず、自身で義足との付き合い方を見つけていって頂ければ、と思います。

コメント

  1. MC より:

    ケンケンはできるだけやらないようにしている、というのはすごく参考になりました。
    僕の場合はもう50も越えましたし、もともとあまり体力もないので、野田さんのように義足を使いこなすというような状況は、最初から想定外ですが、T字杖一本で50mぐらいは歩けるようになりたいなぁ…(^_^;)と思っています。
    美容的見地からの義足については、野田さんはどうお考えになりますか?

  2. 野田 隼平 より:

    健足は大事ですからね。
    無茶してるように見えるかも知れませんが、
    50年先も義足で歩いていることが目標なので気は遣っています。

    美容的見地とは、義足の見た目の話ですかね?
    2つの見方があって、人の身体に近付けることで得られる美しさと義足そのものの美しさ、自分はどちらも好きです。

    人間の身体のラインって美しいんですよね。
    外装をつけることで、失ってしまった元々の美しさに近付けることは意味があると思います。

    一方、義足には、人間の身体にはない美しさもあります。
    陸上用義足などはその最たるものですが、人工的なもの(義足)と人間の身体が一つになった姿もまた違った美しさがあると思います。
    自分は陸上の時やイベントなどで義足むき出しの姿を人に見せる機会は多い方だと思いますが、それも気に入っていますよ。

    また、今では外装自体を綺麗にデザインできるようにもなっています。
    (お金かかりますが。。。)
    http://youpouch.com/2012/06/25/69785/

    まだまだ義足には様々な可能性が広がっています。
    楽しみです↑

  3. 野田 隼平 より:

    タイムリーにこんな記事が公開されましたね。
    障害者スポーツを追い続けるカメラマン越智貴雄さん、義足仲間の村上清加ちゃん、担当頂いている義肢装具士の臼井二美男さん、それぞれの思いに共感します。

    http://dot.asahi.com/news/domestic/2013061200044.html?fb_action_ids=330382193760579&fb_action_types=og.recommends&fb_source=other_multiline&action_object_map=%5B483528918396920%5D&action_type_map=%5B%22og.recommends%22%5D&action_ref_map=%5B%5D

  4. MC より:

    リンクのパージや記事を見ました。
    皆さん、積極的にスポーツなど行っている姿を拝見し、ただただ敬服するのみです。
    人間ていうのはこんなに頑張れるんだな…と思います。

  5. MC より:

    パージって(笑)
    ページですm(__)m

  6. 吉本和弘 より:

    野田様。吉本です。
    今年8月2日に某リハビリテーション病院を退院してきました。
    退院して2-3日は、義足の重さを切実に感じ、これから義足生活ができるのだろうかと疑心暗鬼になりました。
    今では、1日5千歩~1万歩歩いております。
    ラフな場所や急な坂道でも、一度歩けると自信が生まれます。
    毎日歩いているのは、義足の重さを感じないようにするためと地面の様子を体に覚えさせるためです。
    野田さんのようなチャレンジはできませんが、着実に義足生活を送りたいと思います。

  7. 野田 隼平 より:

    退院おめでとうございます!
    入院生活とは違うので、慣れるまでは疲れも出るでしょうね〜。

    一日5千〜1万歩も歩けばそりゃ疲れますよ。。。
    場数を踏めば自信に繋がって、ますます上手くなっていくいい循環に入りそうですね!

    焦らず、着実にいってくださいね〜。