リオパラリンピック、全競技が終了しました!
切断・機能障害クラス(T40台)日本選手、最後の結果レポートです。
最後まで日本選手、力を出し切りました。
選手のみなさん、サポーターのみなさん、お疲れさまでした。
ありがとうございます!
▪︎T42 男子 走幅跳
山本 篤 6m62 2位 アジア記録タイ
山本選手、自身の持つアジア記録タイの6m62で銀メダルを獲得!
金メダルを狙っていただけに悔しさが大きいと思いますが自己ベストタイ、力を出し切ってくれたと思います。
展開は当初から予想されていたとおり、Popow選手、Wagner選手、山本選手3つ巴の激戦となりました。
1本目でPopow選手が6m70パラリンピック新記録の大ジャンプを見せ、Wagner選手も6m50台の記録で続く中、山本選手の1本目2本目は大ジャンプを見せるもわずかにファール。
しかし山本選手、落ち着いていました。
3本目で着実に3位につける跳躍を見せると、4本目で6m62自己ベストタイの跳躍でWagner選手を超え、2位につけます。
5本目、6本目も6m50を超えるいい跳躍を見せましたがPopow選手の6m70には届かず、2位で競技を終えました。
結局、Popow選手も1本目6m70の後は山本選手の6m62を超える記録は出していません。
それほど紙一重の激戦でした。
山本選手、金メダルを狙い自分にプレッシャーをかけて臨んだ本番で、世界のトップにいることを証明してくれました。
本番前、まだ伸びると語っていた山本選手。
まだまだこれからも活躍に期待です!
走幅跳で銀メダル獲得しました。金を取れなかった悔しさもありますが、多くの方からの”おめでとう”メッセージを頂き、うれしい気持ちになりました。
応援ありがとうございました。 https://t.co/684812kZwM— Atsushi Yamamoto (@atsushi_y82) 2016年9月18日
▪︎T42 女子 100m
予選
前川 楓 17’05 7位 決勝進出 自己ベスト
大西 瞳 17’24 8位 決勝進出
決勝
前川 楓 17’39 7位
大西 瞳 17’51 8位
予選1組 前川 楓
予選2組 大西 瞳
決勝
2人揃って決勝進出、と語っていた両選手。
予選は別の組でしたが見事2人揃って決勝進出を果たしました!
前川選手は初のパラリンピック、この大舞台で走幅跳に続いての自己ベスト更新です。
大西選手、予選で選手紹介の直前に地味にこけていたことを私は見逃しませんでした。
決勝では前川選手7位、大西選手8位となりました。
切磋琢磨し、共に伸びてパラリンピックの切符を掴み、そして決勝進出を果たした両選手。
この舞台を楽しみ結果も残しましたが、まだ2人で共に高めあい、世界のトップに近づいていって欲しいと思います!
▪︎T44 女子 100m
予選
高桑 早生 13’43 7位 決勝進出 アジア新記録
中西 麻耶 14’40 16位
決勝
高桑 早生 13’65 8位
予選2組 中西 麻耶
予選3組 高桑 早生
決勝
高桑選手、予選で自身の持つアジア新記録を更新し決勝進出、決勝では8位で2度目のパラリンピックを終えました。
中西選手は得意とするのは走幅跳。100mでは決勝進出はなりませんでした。
レベルの高く層の厚いT44クラスでの2大会連続となる決勝進出は快挙です!
なにより、この舞台で自己ベスト更新、力を出し切ってくれました。
ブログを更新しました。 『リオデジャネイロパラリンピック全日程終了』https://t.co/AM5Ajf4O7w#高桑早生#アメブロ pic.twitter.com/QDsVyVfTtc
— Saki Takakuwa (@SaKi_t_44) 2016年9月18日
今できることは出し切ったと語る高桑選手。
まだ若い選手です。4年後、東京でも活躍してくれることを期待しています。
そして高桑、大西、前川、辻4選手の競技終了後のオフショット。
みんないい表情です!
お疲れさマック🍔 pic.twitter.com/adSuTRAipE
— Saki Takakuwa (@SaKi_t_44) 2016年9月18日
【番外編】T44 男子 走幅跳
Markus Rehm 8m21 1位 パラリンピック新記録
自己ベスト8m40はリオオリンピック金メダルの8m38を超えるRehm選手、8m21でオリンピックの記録超えはなりませんでしたが、堂々のパラリンピック新記録で2大会連続の金メダル獲得です!
この大会、大きな論議を呼んだRehm選手。
一部の競技とはいえオリンピック、パラリンピックのレベルが拮抗し、多くの示唆を残しました。
これから時間をかけて議論がなされていくことでしょう。
それほど意義深い、歴史的なRehm選手の戦いだったと思います。
リオパラリンピック、すべての競技が終了しました。
まずは選手のみなさんにこの大舞台で素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたことに感謝したいと思います。
かつてなく日本国内でもパラリンピックへの注目が集まっていたと感じていますが、残念ながら金メダルの獲得はなりませんでした。
世界のレベルが上がり続ける中、4年後、自国開催となる東京パラリンピックに向けて課題も残した大会となったと感じています。
私自身は、T42クラス(膝上切断)の中で最も重い障害(股関節離断)を持つ選手であり、トップの選手と競い合うということは難しいというのが正直なところです。
しかし、選手としてパラリンピックのためにできることはあると思っています。
そしてパラリンピックは他には変えられない大きな意義を持った大会であると改めて感じることができたリオパラリンピックでした。
その意義を少しでも多くの人に伝えられるように、同じ競技に取り組む仲間たちとともに。
私は自分の道を走り続けます。