これまで、ほとんど仕事のことについて触れてきませんでした。
とはいえ、以前の投稿の中でも触れたとおり、普段の生活の中で義足のことはほとんど考えていません。
ふだんの生活で、ほとんど義足のこと考えていません。
突然ですが。 ふだんの生活で、義足のこと考えている時間はたぶん10%もないです。 …
仕事と義足、どちらに多くの時間を割いているかといえば間違いなく仕事です。
そこで今回は仕事についてお話させていただきます。
自分はシステムエンジニアの仕事をしています。
いわゆるSEってやつです。
SEの仕事ってイメージがつきにくいと思いますが、文字どおりシステムを作る仕事です。
私が関わったことがあって生活に身近なシステムの例でいえば銀行のネットバンキング、ネット通販、公共料金の請求など。
生活に深く関わっていますよね。
もともと生活や社会を動かしているシステムに興味を持って、その仕組みを知り、作る側に回りたいところからSEになろうと思いました。
今関わっているのはまさにそんな仕事。
しかも今は、自分も顧客として将来使うことになるシステムを作っています。
そう思うと楽しくもあります。
では、ふだん仕事で具体的にどんなことをしているのか。
SEはプログラムを書いているようなイメージを持たれることが多いですが、実際には自分でプログラムを書くことはほとんどありません。
(書けないわけではありませんよ!)
では何をしているかというと。
システムを作るプロジェクトでは場合によっては100人を軽く超えるメンバーがチームとなり一緒に作業を進めます。
多くのメンバーがそれぞれ自分のやり方で、自分のスケジュールで作業を進めたとすると。
間違いなくできあがりません。
プロジェクト失敗、大トラブルになるでしょう。
自分がやっているのは、そうならないためにメンバーが作るもの、作業の手順、ルールを決めたり、作業を管理する役割です。
メンバーが中国やフィリピンなど海外にいることもよくあることなので、たまに海外出張もあるわけです。
仕事は楽ではないし、プレッシャーもあるし、いろんなことはあります。
それでも、メンバーと一緒にやり遂げたと思える瞬間があったり、社会を動かすシステムを作っている実感もあり、悪くはないかなと思います。
SEの仕事はデスクワークで、打ち合わせがあったりするぐらいでほとんど動かなくて済むのは、脚を失っても変わらず仕事ができることはおおいに救われました。
「這ってでも仕事場までいければ仕事はできる」と本気で思ってましたし。
はっきり言って仕事には影響がないと言えるレベルです。
この仕事を選んだことは少なくとも運が良かったと思っています。
すくなくとも、今の時点では。
5年後、10年後どういってるかはわかりませんw