楽しみな競技はたくさんありますが、自分も選手として取り組んでいて、知っている選手も多い陸上競技に注目していますし、見ていただきたいと思っています。
そこで、パラリンピック陸上競技をより楽しむために、一般の方にはわかりづらい「障害クラス」について説明します。
競技を観るとき、どんな障害を持っているかわかればより楽しめると思います。
すべての選手は何らかの障害を持っています。
そして、競技能力は障害の種類や重さによってまったく異なります。
障害クラスは、運動能力が同じ程度の選手同士で競えるように障害を分類したものです。
障害クラスは3桁の表記でしめされます。
自分の場合、障害クラスは「T42」です。
それぞれの桁の意味は、
障害の種別:T(トラック競技)
障害の種類:4(切断、機能障害)
障害の重さ:2(大腿切断と大腿切断に相当する他の障害を持つ者)
義足の選手はT/F42, 43, 44のクラスに分類されます。
機能障害は障害の重さに応じて義足と同じ42-44のクラスに入ります。
42-44で脚があるのは機能障害の選手です。
切断、機能障害のクラス(42-47)についてそれぞれ簡単に説明します。
T/F42
大腿切断、膝離断、股離断(私だけですが…)のクラス。
片脚、両脚の分類はなく、両大腿の選手も含まれます。
両大腿のRichard Whitehead選手の走りは異次元。
日本からは3選手が出場します。
・山本 篤:100m, 走幅跳, 4×100mリレー
・大西 瞳:100m, 走幅跳
・前川 楓:100m, 走幅跳
T/F43
両下腿切断のクラス。
オリンピックに出場したオスカー・ピストリウス選手はこのクラスでした。
義足で100m, 200m, 400mの世界記録が最も速い最速のクラス。
T/F44
片下腿切断のクラス。
オリンピック出場を希望して話題になった走り幅跳びマルクス・レーム選手のクラス。
本当にオリンピックの記録を超えるかもしれません。
日本からは4選手が出場します。
・鈴木 徹:走高跳, 4×100mリレー
・佐藤 圭太:100m, 4×100mリレー
・中西 麻耶:100m, 走幅跳
・高桑 早生:100m, 200m, 走幅跳
T/F45
両側の上腕部で切断または機能障害があるもの。
T/F46
両側の前腕部で切断または機能障害があるもの。
T/F47
片側の前腕部に切断または機能障害があるもの。
日本からは3選手が出場します。
・多川 知希:100m, 4×100mリレー
・芦田 創:走幅跳, 4×100mリレー
・辻 沙絵:100m, 200m, 400m
切断以外はそれほどくわしくないので、それぞれの障害クラスについては、友人の遠藤謙の会社、Xiborgのサイトでわかりやすいページが用意されているので、活用ください!
クリックすると詳しい説明が表示されます。
クラス分けについて知って、パラリンピック陸上競技を楽しんでください!
自分も楽しみです↑
コメント
僕も小学から高校まで陸上(100m、幅跳び、リレー)やってて大好きなので、また新しい見方ができて嬉しい!
競技のレベルアップは凄まじいほどで、すごい迫力ですよー。
どんな障害を持った選手のレースなのか知った上で見るとより楽しめると思います↑