脚を失って5年。第二の人生、まだまだ前に進んでいく。

ちょうど5年前。
2008年12月9日。

左脚を失った。

この場所で。
ここから、第二の人生が始まりました。

20131209_01
 

それから5年。
5歳になりました。

生きていくために、自分を取り戻すために必死だった一年目。
転勤で横浜に移り、義足で走り始めた二年目。
本格的に陸上を初め、大会に出場しだした三年目。
ファッションショー、パラリンピックCM、インド行きなど活動の幅が広がった四年目。
初の海外遠征、クラス分けを取得しIPC世界ランキングに乗り、ブログで情報発信を始めた五年目。

とても挙げきることができない程、充実した日々。

自分は幸せものだな。

左脚を失った。
でも、失ったものは左脚しかない。


それに、得たものだってたくさんある。
それまで意識することのなかった大事なことに気付かされた。
たくさんの人に力を与えられ、挑戦する環境と機会を頂き、前に進んできた。

とても事故にあって良かったとは言えないけど、自分にとって「大事な出来事」。


つくづく、自分は恵まれています。
背中を押してくれる素晴らしい周りの方々には、言葉では言い表せない程感謝しています。
みなさんの力がなければ、今の自分はありません。


5年前、生きるか死ぬかの状況で、苦しくて、先が見えず不安で押し潰されそうだった自分に伝えたい。
充実してる。楽しんでるって。
苦しくても、前を向いてベストを尽くそうともがいた日々が、5年後、そしてそこから先に繋がるって。


生きててよかったって。



しかし、今の状況に満足しているわけではありません。
まだまだできることがある。

もっと前に進みます。

ひとまず、この節目の日に一言言わせてください。

5年間、ありがとうございました。
そして、これからもよろしくお願い致します。

コメント

  1. MC より:

    身体の一部を失うという現実は、まだまだ自分にとっては受け入れがたいものがあります。いま、自分の生活を支えて背中を押してくれている人たちのためにも、五年後、野田さんのように思えたらいいのですが。
    自分は努力ができない幼稚なオジサンなので(^_^;)ダメですかね〜(笑)。

  2. 野田 隼平 より:

    私の場合、義足仲間に出会えたことが大きかったと思います。
    接しているうちに感じたのは、脚を失ったといっても、「脚がないだけで普通の一人の人間」です。

    ヘルスエンジェルスの練習会は見学だけでも参加可能で、義足仲間と交流を持てる場なので、よろしければ一度参加されてみてはいかがでしょうか?
    きっと、大きな刺激を得られると思いますよ↑

    参加を検討されるのであれば私にメッセージでもヘルスエンジェルスのメッセージでも大丈夫ですのでご連絡ください。

    ヘルス・エンジェルスHP
    http://www.healthangels.jp/

  3. MC より:

    ありがとうございます。ぜひ機会を見つけて練習を見学させていただきたいと思います。
    よろしくお願いします。