義足で綺麗に調子よく歩けるか、自分の場合かなり調子の波が大きいです。
綺麗に歩くためには義足の調整がうまくいっていることはもちろん、体の状態など、たくさんの要素が影響するためです。
こちらの記事で紹介した動画をとった時はかなり調子がいい時。
自分で言うのもなんですが、いい歩きをしています。
調子がいい時はこんな意識で歩けています。
いつもこれぐらい調子よく歩けているかというとそうではなくて、「今、歩くの下手だな…」と思ってしまうこともありますが、調子がよくない時に何が悪いか、パターンは経験上わかってきました。
うまく歩けない時に起こりがちな5つのパターン。
1.ソケットが合ってない
2.アライメントがずれてる
3.どこか不具合がある
4.体の疲れ、痛み
5.歩く意識を忘れている
どのパターンが原因になっているかによって、それぞれ対応も変わってきます。
「うまく歩けないな…」という時は当てはまるパターンがないかチェックして対応し、きれいに歩く参考にしてみてください。
01. ソケットが合ってない
調整がうまくいってばっちり合ったソケットでも、時間が経てば体の方が変わってくるので合わなくなってきます。
特に義足になってから少なくとも数年間は体の変化が激しいため、合わなくなってくる頻度も高く、軟部組織が多い大腿義足や股義足は特に顕著。
断端に痛みが出たり、ソケットと体の間に隙間ができたりといた症状としてもあらわれます。
対応
装具士さんにソケットの調整をしてもらってください。
合ってないソケットで歩くと変な癖がついたり、断端に傷ができてしまったり、いいことありません。
02. アライメントがずれてる
普段履いてる義足のネジを締め直したりはあまりしないので、なにも不具合などなければ何年もネジを締め直されないこともあるかと思います。
その間に少しずつネジが緩んだりして義足の命ともいえるアライメント(角度)がずれてしまうことがあります。
横にふらついたり、膝折れしやすくなったり、逆に膝が曲がりにくくなったりする症状としてあらわれます。
対応
装具士さんにアライメントを調整してもらってください。
自分である程度調整できる人はネジの緩みをチェックして、アライメントの調整をしてください。(戻す自信がない方にはおすすめしません)
私はアライメントの調整はだいたいわかるので、ちょっとしたことなら自分で対応しています。
03. どこか不具合がある
義足はものなので、壊れることはあります。
義足生活まる8年で4回壊れていて、2年に1回ぐらいのペースなので、そろそろまた壊れるころかもしれません。
壊れたうち半分以上は自分でベルト引きちぎったとかネジたたき折ったとか、若干自業自得な気もしますが…
ここまで決定的に壊れなくても、油が漏れているとか、部品の経年劣化で不具合が起こっていることが原因でうまく歩けないこともあります。
対応
修理や部品交換になることもあります。
変な音がする、歩いていて感触が変わったなど違和感を感じたら、装具士さんに見てもらいましょう。経験上、部品の不具合はどうしようもありません。
また、こういった変化を感じ取れるよう、注意しておいた方がいいです。
04. 体の疲れ、痛み
義足を扱うのは体。
いくらいい義足であっても、使う土台となる体がしっかりしていないといい状態では歩けません。
体が疲れていると義足をコントロールする精度が落ちるため、自分は体のケアを重要に考えています。
また、傷ができたり、痛みがあると義足をうまくコントロールすることができなくなるので無理せず治しましょう。
体に疲れや痛みがあると、知らず知らずかばって変な癖がついてしまいます。
体からのサインを見逃さないでください。
対応
疲れが原因の場合にはまずはゆっくり休み、場合によってはマッサージなど、体のケアを考えてください。
また、痛みがある場合には無理せず義足を履かない日を作る、傷がひどくならないように歩く距離を短くするなど、痛みがなくなるまで無理をしないでください。
05. 歩く意識を忘れている
実はこれが一番多いパターン。
義足できれいに歩くには「きれいに歩く」と相当意識して、かなり神経を使うものなので、しらずしらず楽をしてしまい、結果的にうまく歩けていないパターンです。
今自分も「調子悪いな…」と感じているのですが、まさにこの状況に陥っていることに気づきました。
対応
しっかりと「きれいに歩く」を意識して歩くことです。
具体的には以下のことを強く意識します。
まとめ
うまく歩けない時に起こりがちな5つのパターン紹介させていただきました。
だいたい自分がうまく歩けてないと感じる時はこのどれかに当てはまっています。
1.ソケットが合ってない
2.アライメントがずれてる
3.どこか不具合がある
4.体の疲れ、痛み
5.歩く意識を忘れている
それぞれのパターンに応じた対応もあげさせていただいたので、「うまく歩けないな…」という時は当てはまるパターンがないか、チェックしてみてください。
きれいに歩く参考に。
それでは、また。