アリゾナDesert Challenge、切断・機能障害クラス(T40台)選手の結果。アリゾナの風は甘くなかったらしい…



Desert Challenge Games

アメリカ、アリゾナ州で行われたDesert Challenge2017に、日本からも多くの選手たちが参加しました。

今年は7月ロンドンで世界選手権があり、そこを目標に各選手調整を進めており、積極的に遠征に出ています。

ところで前から思っていたんですが、チーム切断(T42-47クラス)って美男美女が多いと思いませんか?

男子チーム切断。

右から佐藤圭太選手、鈴木徹選手、池田樹生選手、多川知希選手、山本篤選手です。

こちらは女子。

手前右がT44高桑早生選手、手前左がT42大西瞳選手です↑

前置きはこれぐらいにして、世界選手権出場、そして世界選手権でも上位を狙うためにいい結果が欲しいところですが、今回のこの大会のコンディションは相当厳しかったようです。

ほとんどのレースで強い向かい風。

競技場のコンディションがよくなかったりと各選手かなり苦戦しました。

全記録はこちら。

Wingfoot Finish

WingfootFinish

それでは、T42-47(切断・機能障害)クラスの選手たちの結果です。

男子

男子トラック競技

男子トラック競技結果、一気にいきます。

ほとんどのレースが向かい風の中行われ、各選手苦戦したのが記録から読み取れます。

T42 男子 100m(+0.2)
山本 篤 13’44

T44 男子 100m予選(-1.2)
佐藤 圭太 12’60
池田 樹生 12’86

T44 男子 100m決勝(-0.7)
佐藤 圭太 12’14
池田 樹生 12’76

T47 男子100m(-1.0)
多川 知希 11’47

T44 男子 200m(+0.3)
佐藤 圭太 24’59

T47 男子 200m(+1.9)
多川 知希 22’80

T44 男子 400m
池田 樹生 59’15

各選手向かい風に苦しむ中、なぜか多川選手の200mの時のみ+1.9mの最高の風が吹き、昨年のシーズンベスト23’22をはるかに上回る好記録が出ています!

男子跳躍競技

続いて、男子跳躍競技。

T42 走幅跳
山本 篤 5m94(+1.4)

もちろん山本選手と私では比べものになりませんが、競技で体を酷使すると、日常生活に影響でちゃうんですよ…

本人まったくこの結果に納得はしておらず、修正点も見えているとのことなので、今後に期待ですね。

T44 走幅跳
佐藤 圭太 5m21(-0.9)

国内義足最速ランナー佐藤選手、今年から走幅跳に出場しています。
レベルの高いT44クラスの中で戦っていくために、いろいろと試行錯誤しているようですね。

T44 走高跳
鈴木 徹 1m90

鈴木選手、競技場のコンディションが悪く、また大会のスパイクの規定が通常と異なっていて苦労したそうですが、1m90をマークしています。

女子

女子トラック競技

T42 女子 100m(-2.6)
大西瞳 18’53

完全に向かい風にやられてしまった感じですね。
大腿義足で-2.6の向かい風は相当つらいんですよ…


T44 女子 100m(-1.5)

高桑早生 13’96

高桑選手も強い向かい風に当たってしまいました。
調子が良くドバイの開幕戦でも好記録を出している高桑選手ですが、この大会では風に恵まれませんでしたね…

T44 女子 200m(+2.2)
高桑早生 29’35

女子跳躍競技

走幅跳、強い風の中でリズムを掴むのは難しかったのが伝わってきますね…

T42 女子 走幅跳
大西 瞳 3m31(-1.2)

T44 女子 走幅跳
高桑 早生 4m83(0.1)

まとめ

結果をみると、いかにこの大会のコンディションに選手たちが悩まされたかがわかりますね。

世界選手権は2ヶ月後に迫っています。

パラリンピックも経験してきている選手たち。

これから本番に向けて調子を上げてくることでしょう。

今週末5/21(日)は一部の選手がセイコーゴールデングランプリに出場します。

また、来月6/10-11には駒沢競技場で日本パラ陸上競技選手権大会もあり、国内トップ選手のパフォーマンスを間近で見るチャンスですよ。

お時間あるようでしたら、ぜひお越しください。

私もT42(膝上切断クラス)100m200mに出場します。

この大会では股義足史上、歴史的なことが起こる予定です。

近日公開するのでお楽しみに。

それでは、また。