義足アスリート、2017年シーズンイン。ドバイ2017グランプリ。(トラック、投擲競技)

まだ3月、日本は肌寒い季節ですが、パラ陸上のシーズンがはじまりました。

今年は7月ロンドンで世界選手権もあり、トップ選手はすでに始動しています。

緒戦は中東UAEのドバイで開催される「2017 World Para Athletics Grand Prix Dubai」。

この大会の特徴は一般参加が認められていること。

強化指定に入っていない選手でも参加することができる貴重な大会で、国内の大会では実施される機会がほとんどない「国際クラス分け」を取得するチャンスを得ることができます。

国際クラス分けとは、IPC(International Paralympic Committee)の基準による障害クラスの認定を受けることで、この認定を受けてはじめて公式記録としてIPCのランキングにも載るようになります。

私も数年前、このドバイの大会に参加して国際クラス分けを取得、IPCランキングにも載っています。

股義足は私一人なので、T42(膝上切断クラス)では毎年ぶっちぎりの最下位ですけどね…

今年の日本選手団です。

リオパラリンピックにも出場した選手を含む総勢43名の選手団。

義足選手は以下の選手が参加しています。

(漏れていたら教えてください…)

T42 山本 篤

T42 手塚 圭太

T42 小須田 潤太

T42 前川 楓

T42 村上 清加

T43 紫垣 裕憲

T44 佐藤 圭太

T44 高桑 早生

F44 高土 文子

競技ももうすでに始まっています。

結果は以下のページから参照できます。

(¯`·.¸¸.·´¯`·.¸¸.- TEAM THOMAS – Competition Management & more -.¸¸.·´¯`·.¸¸.·´¯)

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一部結果をご報告します。
種目のクラスが列挙してあるのは複数のクラスが同一のレースとなったという意味です。

大会運営上こういったことはよくあり、複数のクラスが混ざっているため順位はあまり参考にならない場合があるのでご注意ください。

T35/36/42(混合) 男子200m(+1.3)
4位 山本 篤 27’46
6位 小須田 潤太 30’55
7位 手塚 圭太 36’03

T42-47(混合) 男子400m
5位 手塚 圭太 1’23’02

T35/36/42(混合) 男子100m(+1.8)
4位 山本 篤 13’25
6位 小須田 潤太 14’08
7位 手塚 圭太 16’64

練習仲間のT42手塚圭太選手、なんと今年54歳ですが、100m、200m、400mの3種目に出場しています。

400m 1’23’02はセカンドベスト。

50歳から陸上をはじめて、ハードな練習を積み重ねて年々記録を伸ばし続けている手塚さんは自分にとっていいお手本です。

たとえ年齢を重ねても成長し続けられるということを身をもって示し続けて頂いています。

また、今回が海外デビュー戦となる小須田選手も200m 30’55(+1.3)、100m 14’08(+1.8)と好記録をマークしています。

T43-47(混合) 男子 200m(+2.0)
4位 佐藤 圭太 24’16

T43-47(混合) 男子 100m(-0.2)
5位 佐藤 圭太 12’06
8位 紫垣 裕憲 14’38

佐藤選手、200mでは2016年のシーズンベスト24’02に近い記録を出しています。

日本人では珍しいT43(両足膝下切断)の紫垣選手も記録を残しています。

T44/47 女子 100m(+0.8)
1位 高桑早生 13’52

高桑選手、100mで金メダルを獲得です!
本人のコメントのとおり、13’52は去年のシーズンベスト13’43に迫る好記録。
世界選手権に向けて早くも調子を上げてきているようです。

T35/36/42 女子 100m(+1.0)
3位 前川 楓 17’00
4位 村上 清加 17’20

前川選手、村上選手ともに自己ベストを更新です!

F44 女子 円盤投
8位 高土 文子 22.15m

シーズン緒戦にもかかわらず好記録連発、各選手絶好調ですね。

今シーズンも期待をもって見ていきたいと思います。

ドバイでは次、跳躍競技が残っています。

それでは、また。