股義足走るデータを分析。速くなるための仮説。

今年の初戦、大分パラ陸上が終わりました。

100mの結果は24’48(-1.1)。

今の状態がわかった気がします。

23秒台は出せそうだけど、2013年にIPC非公認ながら出したベスト22’81が出せる状態にはまだ遠い。

では2013年と今では何が違うのか?

速くなるために何が必要か、仮説を立ててみます。

ベスト時と今の差から導かれる仮説

何が違うのか、試合の画像を確認してみました。

どうしても私は映像から見切れてしまうため、試合で走っている姿を最初から最後まで見ることができる材料は限られています。

そのためサンプルは少ないのですが、2013年ベストを出した時と今年出場した時の動画はあるので比べてみました。

2013年ベスト時 22’81(+1.3)

2017年 24’48(-1.1)

風、記録、歩数、ストライド、ピッチを比べた結果。

 

股義足の走るデータなんてはじめてじゃないでしょうか。
ストライドの小ささ、歩数の多さに驚きました。

ベスト22’81と大分で出した直近の記録で何が違うか見ていくと、ピッチは3.9前半(歩/秒)でほぼ変わっていない

違うのはストライド。

ベスト時の1.11mと大分の1.04mでは一歩あたり7cm違う

私は100mを90歩程度かかるので、90歩×7cm=6.3mの差。

6.3mというと、自分の場合1.4秒ぐらいかかります。

これがベスト時と今の差。

ピッチは変わらずストライドが小さくなっているのが2013年と今のタイムの差としてあらわれてきていることがわかります。

参考までに、下記の記事によると同じT42クラスの日本記録保持者、山本篤選手のストライドは約2m。

【チャレンジド】wonder athletes:朝日新聞デジタル

ラフな試算として、日本記録12’61をストライド2mとしてピッチを出してみると、

(100m ÷ 2m) ÷ 12’61 ≒ 3.97(歩/秒)

ピッチはそれほど大きな差はないように思えます。

しかし私のストライドは1mちょっとで、山本選手の半分程度。

山本選手のタイムはざっくり私の半分程度なので、ここでもストライドがタイム差の大きな原因となっていることがわかります。

ということで速くなるためにはストライドを伸ばす、という仮説に至りました。

ストライドを伸ばすには

ストライドを伸ばすことは今期意識してやっているのですが、動画を分析してみるとやはりストライドが短くなっていることがベスト時と今の差であることがわかりました。

具体的には義足側、健足側それぞれで以下のことを意識しています。

■義足側
地面を強くたたく。
腰で地面を叩くイメージ。
板バネの反発に負けないよう腰を固定し、体の上下動を少なくする。

■健足側
義足が引っかかることを恐れて上に飛ぶのではなく、体が前方向に進むよう蹴る。

上記を意識しつつ、ピッチを落とさずにストライドを伸ばすために練習も工夫が必要でしょうね。

試行錯誤を繰り返す

2013年に出したベスト時と直近の結果を比べてみた結果、ピッチは変わらずストライドが小さくなっている。

速くなるためにはストライドを伸ばす、ということを仮説として立てました。

そのほかにも、スタートなど影響しているものもあるかも知れません。

また、ストライドを伸ばす方法としても今考えている以外にも方法があると思いますし、膝や板バネなど、義足の部品を変えることも考えられるでしょう。

ただ、この方向性は大きくずれてはいないような気がしますので、まずはストライドを伸ばすにはどうすればよいか試行錯誤を繰り返します。

その試行錯誤の結果がどう出るか、結果の分析も引き続きやっていきます。

股義足で前例がないので、いろいろ試してみるしかないですね。

ただ、今回まともに昔と今の動画を比べて分析してみておもしろかったので、楽しみながらやっていこうと思います。

それでは、また。

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コメント

  1. 山田 昇治 より:

    大分大会、本当にお疲れ様でした。
    素晴らしい分析の通り、「地面を叩く反発と併せ、ストライドをアップ」となるのでしょう!
    私も何か出来る事を模索します。