日本パラ陸上選手権、切断・機能障害クラス結果をまとめ!(トラック競技)

 

6/10-11の2日間にわたり行われた日本パラ陸上競技選手権大会。

私個人の結果報告でも触れましたが、この2日間を通じて強い向かい風が続きました。

日本パラ陸上選手権2日目、100m予選・決勝。風にはじまり風に終わった本大会。
日本パラ陸上競技選手権大会2日目。 今日の出場種目は100m。 日本国内の大会ではじめて予選・決勝の2レースで行われることにな...

 

やはり各選手風に悩まされ、記録を伸ばすことは難しいコンディションだったといえるでしょう。

 

切断・機能障害クラス、トラック競技の結果をまとめてお伝えします。

結果はこちらからも参照できます。

 

来月にはロンドンで世界選手権が開催されます。

今大会は記録から代表選手の調子を測ることは難しいところでしたが、世界選手権に照準を合わせて調整してくることでしょう。

 

トラック競技結果

男子

T42(膝上切断:大腿義足、股義足)

T42男子 100m予選1組(+0.5)
1 小須田 潤太 14.93 Q
2 眞野 雄輝 16.67 Q
3 近藤 18.05 Q
4 野田 隼平 24.34 q

T42男子 100m予選2組(+0.6)
1 山本 13.32 Q
2 吉田 知樹 14.69 Q
3 手塚 圭太 16.42 Q
4 貴至 17.87 q
5 増田 紀雄 27.73

T42男子 100m決勝(-2.9)
1 山本 13.72
2 吉田 知樹 15.04
3 小須田 潤太 15.78
4 手塚 圭太 16.89
5 近藤 18.54
6 貴至 18.70
7 野田 隼平 25.72

初の予選・決勝の2レース開催となったわがT42男子クラス100m。

ぶっちぎりですが、やはりさすがの山本選手も風に負けたと言うとおり、記録的には難しかったですね…

 

T42男子 200m(-3.3)
1 手塚 圭太 35.30
2 貴至 40.67
3 野田 隼平 53.9
  小須田 潤太 DQ *T3

小須田選手が転倒して失格となってしまい、200mは53歳手塚選手が1位です!

私は目の前で見ていましたが、小須田選手、宙を舞う勢いで浮いていました…

 

T42男子 400m
1 手塚 圭太 1:20.9

最年長の手塚選手が一番元気に長い距離を走っているという…

しかも強風の中セカンドベストです。進化を続ける50台。

年々速く、走りもダイナミックに変化してきています。

 

T43(両下腿切断:義足)

T43男子 100m(-0.6)
1 片岡 勇人 14.44

T43男子 200m(-3.3)
1 片岡 勇人 31.36

T43男子 400m
1 片岡 勇人 1:10.50

 

今大会T43は一人。

今年から参加している片岡選手、100m、200m、400mと全てのトラック種目に出場しています。

今大会は1人ですが、中村選手、紫垣選手とT43も選手が増えてきました。

 

T44(膝下切断:下腿義足)

T44男子 100m(+0.2)
1 佐藤 圭太 12.10
2 池田 樹生 12.61
3 春田 12.72
4 笠松 大聖 13.03
5 又吉 康十 13.26
6 伊大知 明宏 14.67

T44男子 200m(-1.5)
1 佐藤 圭太 24.45
2 又吉 康十 27.53

 

現在日本国内の義足選手で最速の佐藤圭太選手が100m、200mともに1位。

T44も100mは6名が参加と増えてきましたね。

又吉選手は今大会が公式戦初出場。若い池田選手、笠松選手とともに今後競って伸びていくことに期待です。

 

T47(片側前腕切断または同等の機能障害:義手)

T47男子 100m(-0.6)
1 多川 知希 11.44
2 鈴木 雄大 11.57
3 白砂 匠庸 12.48

T47男子 200m(-1.5)
1 足立 悠都 28.30

T47男子 400m
1 鈴木 雄大 51.24 NNR

 

100m1位でフィニッシュした多川選手ですが、先月行われたアメリカ遠征の疲れが抜けておらず、納得のいく結果ではなかったようです。

昨年のリオデジャネイロ・パラリンピックの男子400メートルリレーで銅メダルを獲得した多川知希(31=AC・KITA)が、男子100メートル(切断などT47)を… - 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム(nikkansports.com)

4×100mリレーでのキーマンである多川選手、来月の世界選手権に照準を合わせてコンディションを上げてくると思われます。

一方、400mでは鈴木選手が日本新記録を樹立!

今大会の100mでは多川選手に迫る好記録を残しており、今後の成長に期待です。

 

女子

T42(膝上切断:大腿義足)

T42女子 100m(-2.6)
1 前川 17.49
2 村上 清加 18.16
3 大西 18.21
4 兎沢 朋美 19.36

今期絶好調の前川選手が1位。

強い向かい風で記録は難しかった中でも手応えを感じているようです。

  

T47(上肢切断:義手)

T47女子 100m(-0.7)
1 三須 穂乃香 13.29

T47女子 200m(-2.9)
1 沙絵 27.74 NGR

T47女子 400m
1 沙絵 1:00.40 NGR

 100mはやり投にも取り組んでいる三須選手、向かい風の中好タイムを記録しています。

200m、400mに出場した辻選手は今大会が今シーズン初戦。

大会新記録の走りですが、本人は納得いっていないようです。

来月の世界選手権に向けて、調子を上げていってもらいたいところです。

女子400メートル(切断などT47)でリオデジャネイロ・パラリンピック銅メダルの辻沙絵(22=日体大)が1分00秒40で優勝した。58~59秒台を目標に「前半… - 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム(nikkansports.com)

 

来月は世界選手権。代表選手の調子に注目!

来月7月にはロンドンで世界選手権が開かれます。

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今大会は風が強く、記録から代表選手の調子を測ることは難しいところでしたが、今大会で課題を見つけた選手は世界選手権に照準を合わせて調整してくることでしょう。

 

また、来月7/1-2には関東選手権が東京町田市立陸上競技場で開催されます。

世界選手権直前、より仕上がった代表選手のパフォーマンスを見るチャンスです!

ぜひお越しください!

それでは、また。