SXSW2017東京大学の義足開発チームがAward受賞の快挙!

アメリカで開催されているマルチメディアの祭典「SXSW(サウス・バイ・サウスウェスト)」にて、東京大学の義足開発チーム「BionicM」が日本のチームとしては初となるインタラクティブ・イノベーション・アワードを受賞しました。

東大生チームが日本人初の快挙 アメリカのイケてる祭典「SXSW2017」で脚光を浴びた先端技術とは?

このアワードは過去にTwitterやAirbnbも受賞し、新興企業の登竜門として世界的に知られているものです。

BionicMのリーダー孫小軍君は大腿義足。

義足仲間で知っている仲で、私自身もこの研究の一環として行われた義足ユーザーのアイデアを集めるヒアリングに参加していました。

彼は幼い頃脚を切断しましたが、高価になってしまう義足を手にいれることができず、ずっと義足を使わない生活を送ってきました。

その後来日して義足を手にいれ、彼は歩くことを取り戻しました。

彼は自分自身が義足が手にいれられない境遇にいた経験から、「BionicM」では高性能な義足を低価格で多くの人に届けることを目標にしています。

この試作品「Suknee」にはモーターやバッテリーが内臓されていながらコンパクト、デザイン性にも優れているという今までになかった特徴を備え、コストを抑えることも目標にされています。

世界の切断者のうち、義足を手にいれ不自由のかなりの部分を克服した生活を送ることができるのはほんの一握り。

この製品の完成度が高まれば、広い層の義足使用者の生活は大きく向上することになるでしょう。

安価で高性能、デザイン性にも優れた義足を開発しようという孫君の活動には大きな意義があると思っています。

素晴らしい志を持って挑戦をはじめ、順調なスタートを切った孫君。

これからの活躍にも注目していきたいと思います。