充実した日々を過ごすために。どん底でもがいた間に考えていた5つのこと。

退院して8年が経ちました。

事故に遭って脚を切断って、どん底具合でいえばそこそこいい線いってます。

そんなどん底から職場復帰まで半年。

自分の事故直後の状態から考えると、最短ルートで突っ走ったと思います。

経過はこちらに綴っています。

脚を失い、ふたたび義足で立ち上がるまでの記録。切断〜復帰経過。
左脚を切断し5年が経ちました。 切断した方や医療関係者の方などに、義足のことについてお話する機会も増えてきました。   自分...

この半年間、どん底から這い上がるためにもがいていた間、自分が何を考えていたのか。

今思い返してみると、別にどん底にいるわけではなくても、自分の時間を大切に充実した暮らしを送る上で大事なことが詰まっていました

これからの暮らしを充実したものにするために、改めて見直してみます。

01.周りをよく見て、心を閉ざさない

事故に遭ってから、自分が余計なことを考えずにただ這い上がるためのことに集中できたのは、自分を思ってくれる家族、職場の人、友達が周りにいてくれたからです。

自分一人では落ち込んでしまったりしたかもしれません。

しかし、支えてくれる人たちが周りにいてくれたから、脚を失った自分に対して変わらず接してくれたから。

「早くこの人たちのいる、自分の居場所に戻ろう」と思えたのが自分の最大のモチベーションでした。

どん底に落ちた時や難しい状況にいる時でも、周りを見れば自分を支えて、励ましてくれる人がいるはずです。

その声に心を閉ざさないでください。

自分を思ってくれる人の声は力になるはずです。

02.目標を明確にする

自分の目標は超明確でした。

それは「義足で歩いて4月に復帰する」というもの。

そこに向けて必要なことは何か考えました。めちゃくちゃ考えました。

常に目標に向けて何が必要かを考えて進む、途中思ったようにいかなかったら軌道修正すればいい。

そのためには適切な目標を設定する必要があり、その大切さはこちらにも書いています。

リハビリでどこまで?適切なゴールを設定しよう。
私は入院当時、ここまでできたら退院というリハビリのゴールを、「杖なしで歩けること」と設定していました。 これは、自分の日常生活を考えた...

03.自分で決める

他人のせいにしない、と置き換えてもいいかもしれません。

自分の場合、入院中何度か決断を迫られたことがありました。

脚の傷口の感染がおさまらず危険な状態が続き、当時まだ少しだけ残っていた左脚を残すか、落とすかという決断。

大怪我を負った右脚に皮膚移植をする際の治療方法の決断。

転院先を決める時。

その都度、選択肢の提示はありましたが最終的には「自分で選んだ」という自信がありました。

はっきり言って、他人のせいにすることは時間の無駄でしかありません。

「自分で選んだ」という感覚を持っておくことで、うまくいかない時にも誰のせいにもできない自分の責任であり、他人のせいにして時間を無駄にすることなく自分が前に進むために必要なことに集中できる、ということです。

04.悩んでる暇があれば動く

事故から復帰までの話をすると「悩んだり落ち込まなかったか?どうやって立ち上がったか?」と間違いなく聞かれます。

正直、悩んでる暇なんてなかった

目標が明確にあって、そのために必要なものは何か考え、それに向かって動くだけで精一杯。

不安に思うことはもちろんありましたが、悩んでいるとは違います。

悩んでる暇があれば何が必要か考え、動きましょう。

05.今日1日全力を尽くしたか問いかける

入院中は目標は明確で、悩む暇もないほど進み続ける日々でしたが、毎日「今日1日全力を尽くしたか?」と自分に問いかけていました。

そうだといえる日もあればそうじゃない日もありました。

しかし、1日1日振り返り、全力を尽くしたか、それを問いかけ続けたことで毎日にメリハリが生まれ、単調な入院生活の中でも目標を忘れずに進んでいくために重要なことであったと思います。

同じように問いかけ続けていたのは「3年後、5年後の自分に対して言い訳をしなくていいように日々を過ごそう」ということです。

あれから8年が経ち、当時の自分に対しては「よくやったかな」と思います。

しかし、今の自分がまた3年後、5年後の自分に言い訳をしなくていいように1日1日全力を尽くして過ごせているか、今一度あの時の気持ちを思い出して問いかけてみます。

まとめ

入院中、どん底から這い上がるために考え続けてきたことですが、自分の時間を大切に充実した暮らしを送る上で大事なことが詰まっていると感じます。

・周りをよく見て、心を閉ざさない
・目標を明確にする
・自分で決める
・悩んでる暇があれば動く
・今日1日全力を尽くしたか問いかける

充実した日々を過ごしていくために、参考にしてみてください。

私自身も今一度、思い返してみます。

それでは、また。