世界パラ陸上@ロンドンが終了しました。
大会終盤、日本選手は好成績連発。多くのメダルがでました!
まだ東京パラリンピックは3年後。
その間、さらに世界のレベルは上がっていくことでしょう。
この大会で好成績を残した選手、課題を見つけた選手、誰もが3年後を見据えています。
これからもパラ陸上に注目ください!
競技動画
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公式結果
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London 2017 – live results and schedule
選手動画
NHKのこちらのページで競技後の選手のインタビューなどの動画が公開されています。
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それでは、7/20夜から最終日までの結果まとめです!
7/20夜-最終日 日本代表結果まとめ
T11 女子 走幅跳
高田 千明 4m49(-0.4) 2位 日本新記録 銀メダル
高田選手、自身の持つ日本新記録を更新し、銀メダル獲得!
今大会日本勢、跳躍競技4つめのメダルです!
【竹中記者リポート】走り幅跳び 視覚障害のクラスで銀メダル・高田、夫とともに切磋琢磨 | 取材ノート/大会メモ | パラスポーツ情報 | Tokyo2020 NHK情報サイト
T47 男子 200m
多川 知希 23’33(-1.1) 予選10位
多川選手、いいスタートを切りましたが予選10位で決勝進出はなりませんでした。
予選の別の組は風が-0.4。3着+タイムで2名が決勝に進出するこの予選ではタイムで拾われた2名はいずれも別の組で、運に恵まれませんでした。
T38 女子 400m
高松 佑圭 1:08’32 2位 日本新記録 銀メダル
F44 女子 砲丸投
高土 文子 7m65 8位
T44 男子 200m
Jarryd Wallace 22’37(-1.0) 1位 金メダル
日本のXiborg社の義足を履くWallace選手、金メダル獲得!
それも後続に差をつけてのレース展開で余裕すら感じさせました。
東京で日本製義足が金メダルを獲る、そんな未来が真実味を帯びてきたと感じさせる、Wallace選手の金メダルでした。
T44 男子 走高跳
鈴木 徹 2m01 3位 銅メダル
パラリンピック5会出場のベテラン鈴木選手、個人競技でパラリンピック、世界選手権通じて初のメダル獲得です!
2m01をクリアした跳躍は鈴木選手自らが「競技人生でBest Jump」と語る最高のパフォーマンスをここ一番で見せてくれました。
進化し続けるベテラン、まだ目が離せません。
涙の1週間から到達した景色〜走り高跳びT44・鈴木徹選手〜 | 宮崎恵理「My Way, My Style パラアスリートの流儀」 | パラスポーツ情報 | Tokyo2020 NHK情報サイト
この2m01は、競技人生の中でのBest Jumpでした!!#鈴木徹#2m01#Highjump#London2017 #2m以上のノータッチクリアは初 pic.twitter.com/gfjEpycBN9
— 鈴木 徹 (@suzuki_toru_) 2017年7月23日
T44 女子 200m
高桑 早生 29’22(-1.5) 予選9位
高桑選手、予選全体の9位となり、惜しくも決勝進出を逃しました。
いつもどおりスタートは素晴らしかったですが、両足下腿義足の選手2名に抜かれ、決勝進出はなりませんでした。
女子は両足下腿切断と片脚下腿切断が同じレースを走っているのですね。
200mという距離であれば、両足義足の方が有利になりがちです。
そういった組み合わせの影響も受けた結果となりましたね。
常に決勝進出は逃すことのなかった高桑選手、悔しさを滲ませながらも次を見据えています。
立ち止まるわけにはいかない、か。
やってやろうじゃないの。#世界パラ陸上 #ParaAthletics #london2017 #t44 #restart #road #to #tokyo2020 https://t.co/GmBd8cefa6— 髙桑早生 (@SaKi_t_44) 2017年7月23日
F36 女子 砲丸投
藤田 真理子 6m37 3位 シーズンベスト 銅メダル
藤田選手、53歳にして銅メダル獲得!
投擲競技で今大会日本勢唯一のメダル獲得となりました。
ソウルパラリンピック出場経験ありとは、驚きです。
T47 女子 400m
辻 沙絵 1:00’67 3位 銅メダル
辻選手、本命の400mでリオパラリンピックに続いて銅メダル獲得!
前半積極的に飛び出し、最後の直線の激しい3位争いを制しました。
やっと!世界パラ陸上大会が終了!200mではPB、狙っていた400mでは3位になる事が出来ましたタイムには満足していないけど、色んな事があった一年を通してメダル獲得出来た事は大きな収穫。もっとがんばります!監督にもメダルを渡せて本当によかった!沢山の応援ありがとうございました! pic.twitter.com/0wlohjIvQh
— 辻沙絵 (@saetsuji) 2017年7月23日
辻沙絵、激走の末の銅メダル! ~世界パラ陸上観戦記5~(カンパラプレス) – Yahoo!ニュース
T42 女子 走幅跳
前川 楓 3m79(-1.0) 2位 銀メダル
大西 瞳 3m37(+0.1) 4位
村上 清加 3m22(+0.6) 5位
54:00あたり
前川選手、銀メダル獲得!
1本目から3連続ファールで苦しい展開でしたが後半徐々に合ってきて、最終6本目の跳躍でこの日最高の3m79。
今季世界ランク2位の力をこの世界選手権で見せてくれました。
昨日の走幅跳で銀メダル獲得しました!!!
めちゃくちゃ嬉しいです
応援してくださった皆様、本当にありがとうございます。
課題は明確なので、2020に向けて、また頑張って行きたいと思います!
本当に嬉しいです!!!
ありがとうございました!!! pic.twitter.com/pEhUqq47w0— Kaede Maegawa (@K_S1082) 2017年7月24日
大西選手はメダルまであと一歩の4位、村上選手は5位で競技を終えました。
T42-47 男子 4×100mリレー
日本(芦田, 佐藤, 多川, 池田) 44’20 3位 銅メダル
リオパラリンピックと同様に4位でゴールしましたが、1着でゴールしたアメリカが失格、繰り上げで3位銅メダル獲得!
今回、アンカーに池田選手が入り、芦田、佐藤、多川、池田の走順になりました。
メンバー変更があっても失敗しないのも強さです!
T20 女子 800m
古屋 杏樹 2:21’37 2位 アジア新記録 銀メダル
パラ陸上世界選手権 女子800mで古屋が銀 アジア記録更新 | NHKニュース
3年後、開催国となる東京に向けて。
今大会、日本は前回の9個を大きく上回る16個のメダルを獲得しました。
しかし、今回はパラリンピックまであと3年というタイミングで欠場も多かったこともこの好成績に影響していて、世界のレベルは確実に上がっています。
3年後開催国となる東京パラリンピックに向けて、レベルの底上げが必要になっています。
国内の大会では、特に若い層を中心に選手は増えてきており、このことはレベルの底上げに繋がっていくと感じています。
また、パラ陸上を取り巻く環境の面でも。
今回のロンドン世界選手権では連日大勢の観客が詰めかけ、大会は大いに盛り上がっていたと選手は口々に話しています。
鈴木選手のつぶやきから。
昨日のメインはイギリスのヒーローである「ジョニー・ピーコック」選手の100m決勝。
ピーコック選手が入場した瞬間から大歓声、名前をコールされるとさらに会場のボルテージが一気に上がりました!!#10秒75で優勝#予選は10秒64#観客動員は3万人以上#ロンドン2017 pic.twitter.com/PNS6k3ciOT— 鈴木 徹 (@suzuki_toru_) 2017年7月17日
こんな光景を日本でも見れる日がきてほしい。
心からそう思います。
そのためにはまず、知ってもらい、興味を持ってもらうところから。
私は少しでも多くの方がパラ陸上に触れるきっかけを作れるように。
これからもパラ陸上の情報をお伝えし続けていきます。
それでは、また。