紹介させていただいた「義足の図書館」クラウドファンディング。
最終的な達成金額¥17,533,000と目標を大きく超え、支援者は631人とクラウドファンディングは成功に終わりました。
ご協力いただいた方、ありがとうございました!
そして先日、オープニングイベントが開催され「ギソクの図書館」としてオープンしました。
お金を集めることには成功しても、実際にオープンするまでにたくさんのハードルや大変な労力が必要だったことは言うまでもありません。
関係各位の実現に向けた情熱、苦労があってこそ実現にこぎつけたもの。
支援者の一人として感謝します。
なお、あえて「ギソクの図書館」としているのは「義足」という言葉が持つ固定概念やイメージを一旦リセットして音だけを取り出したことからきているそう。
「ギソクの図書館」内部はこちら。
パーツや工具がカッコよくレイアウトされています↑
壁一面はガラスで開放感にあふれ、トラックの様子を見ることができます。
また、ディスプレイの木製の背板にはクラウドファンディング支援者の名前が刻まれてます。
私の名前も見つけました。
とても明るく、温かみのある空間になっています。
オープニングイベントの様子
オープニングイベントにはクラウドファンディング支援者のみなさんが招待され、多くの方が集まられました。
パネルディスカッションやデモンストレーション、Q&A、施設見学など、アットホームなイベントとなりました。
動画で「ギソクの図書館」の雰囲気を感じていただければ幸いです。
また、「ギソクの図書館」の取り組みはメディアやOlympic Channelでも取り上げられ、非常に価値のあるものであったことが伝わってきます。
「義足の図書館」がオープン
障害ある子どもも走れる環境を
「義足の図書館」がOPEN 大人も子供も気軽に試走:朝日新聞デジタル
競技用義足を気軽に試着できるレンタル店「義足の図書館」が15日、東京・豊洲のランニング施設内にオープンした。カーボン製で軽い競技用義足は1本あたり約20万~60万円で、歩行用の義足よりも高価だが、利…
Tokyo’s ‘blade library’ offers a rare opportunity. @Tokyo2020 @Japan_Olympic @Paralympics pic.twitter.com/oaNEPfqNnz
— Olympic Channel (@olympicchannel) 2017年10月20日
「ギソクの図書館」利用について
利用方法
必ずこちらのページの「利用規約」「利用方法」を参照ください。
ご利用される方の状況やサポートの有無に合わせて「Weekly Run」「Monthly Run」「施設一般解放時」の3種類の利用方法がありますので、よくご確認くださいね。
用意されているパーツ
私が確認した限り、2017年10月17日時点で、貸し出し可能な部品は以下のものがあります。
▪️板バネ
・フレックスラン(Ossur)
・フレックスラン ジュニア(Ossur)
・1E91 Runner(Ottobock)
・1E93 Runner junior(Ottobock)
・1E90 Sprinter(Ottobock)
カテゴリー(硬さ)はある程度そろえてあって、体格に応じて適したものを試すことができます。
これはすでに競技をやっている私でも便利だなーと感じるところです。
▪️膝継手
・3S80(Ottobock)
・3S80=1(Ottobock)
そのほか、長さやアライメント調整用のコネクターなどもある程度用意があります。
また、ユニークなところでは、健常者の方が板バネを体験できる道具も置いてありました。
こっちは子供用の体験用板バネかな?
この品揃えは、子供も大人も障害者も健常者も一緒になって走ることを楽しむ場を作ろうという想いからのものですね。
走る喜びが生まれる場
たくさんの支援者や企画側の関係者の方々の想いが形になって生まれた「ギソクの図書館」。
これからここで、大人も子供も足がない障害者も健常者も分け隔てなく、走る喜びを感じる瞬間が生まれていくことでしょう。
そして「ギソクの図書館」企画者、遠藤謙はまだ先を見ています。
「1か所こういうものがあっても、障がい者は点在しているので多くの方は使えない。皆が使えるようなインフラになると面白いなと、移動図書館みたいなことをやりたいと思っている」
さらに多くの人に「走ること」の喜びを届けることに向けて。
そんな未来を楽しみにしています。
みなさんもぜひ、「ギソクの図書館」に足を運んでみてください。
Brilliaランニングスタジアムはリオオリンピック・パラリンピックのスタジアムで使用されたものと同じタータン、屋内なので天気の影響もなく、健常者の方でも気持ちよく走ることができる施設。
このBrilliaランニングスタジアムは私や陸上仲間も練習場所として使っています。
訪れた際にはお会いできるかもしれませんね。
それでは、また。