義足の調整は一発でうまくいくものではなく、履きながら合わせていくものです。


義足の作り替えを進めています。
自分は、義足調整はある程度思い切りと我慢が必要と考えています。
その理由を今の経過も交えてお話します

判定通ったのは去年ですがあまり調整に行けず、ようやく先日、組み上がったものの調整に行ってきました。
新しい義足の変更点は、ターンテーブルとソケットです。

まず自分は、ねじる動きができるターンテーブル(今仙:M0681)を使っていました。

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判定では2年以上使っていたこのターンテーブルに不具合が発生していることがわかり、交換となりました。
しかし、東京都で判定がおりた実績がないこと、値段が従来のターンテーブルより高価であることから、値段を抑えて似た機能を果たせる構成で判定がおりました。

その構成で今回組んでもらったのですが。

重い…

股義足は自分で義足を振り出す動作がほとんどできないので、重さが変わると歩きに大きく影響します。
この構成では歩けそうになかったので、一旦ねじる動きができないオーソドックスなターンテーブルのみにしました。

一方、ソケットはほぼ仕上がっていて悪い感じではなかったので、前のソケットから切り替え、日常生活の中で試してみることにしました。

義足調整は、リハビリ室で調整しただけで完璧までもっていくことは難しく、日常生活で試して初めて改善点が見えてくることが多々あります。

なので、自分はある程度いけそうな感触が持てたら、思い切って切り替えます。

今回も長い時間使ってみて初めて、痛いところ、詰めて欲しいところ、アライメントの微調整、今まで使っていたターンテーブルでないとできた動きができないことがわかってきました。

今は、歩きにくいし痛いし我慢が必要な時期なのですが、毎度のことで、調整をした時に避けては通れないものと思っています。
また、股義足は腰に巻く形なので柔らかさも必要。
新しいソケットは素材の樹脂がまだ固いので馴染むまでの時間もかかります。

逆に、使い始めた当初は歩きづらく感じても、慣れればいい具合になってくることもあります。

この「日常生活で使う→微調整」を繰り返すことでより合ったものに仕上げていきます。
合わなかった部品も、判定のセンターに事情を説明して、なんとか前使っていたターンテーブルが使えるように調整しているところです。


義足調整は、ある程度我慢も必要です。
調整の段階から完璧を求めず、ある程度できてきたら思い切って切り替えて日常生活で使ってみること。
そして改善点を見つけてまた調整してもらうこと。
それが調整後慣れる近道になるように思います。

これは自分のやり方ですが、参考になれば幸いです。


調整に行った際、みんなで記念撮影です!

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担当の義足装具士の臼井二美男さん、齋藤拓さん、理学療法士の梅澤さん、偶然来所していた「東京オリンピック・パラリンピック招致の女神」佐藤真海ちゃんです↑



新しい義足完成までもう少し!
また近々調整に行きます↑

コメント

  1. 佐藤明 より:

    私は軟部腫瘍で右脚を股関節から無くして股義足を考えています。
    何事も初めてなので参考にしたいと思います。

  2. 佐藤明 より:

    私は軟部腫瘍で右脚を股関節から無くして股義足を考えています。
    何事も初めてなので参考にしたいと思います。

  3. 野田 隼平 より:

    メッセージありがとうございます。

    股離断にされて、まだ義足は作っていない状況でしょうか。

    これから色々と義足のことや生活に関して疑問や不安に思われることが出てくるかと思います。

    私は股義足で生活してもう7年になります。できる限りお答えさせて頂きますので、気軽にメッセージからなんでもお尋ねくださいね。

    それでは、お体にお気をつけて。
    どうぞよろしくお願いします。